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                        民族舞踊(西洋)

                      [講義科目] 舞踊史から見た西洋文化

 

■授業の目標

・西洋文化を特徴づけてきた様々な価値観について、舞踊の歴史を通して再考し、その多様性と現代的意義について認識を深める。

・舞踊という営みへの理解を深め、私たちの身体と社会とのかかわりを考える視座を獲得する。

■授業の概要   

 舞踊というと、概して私たちは、劇場で行われる舞台芸術としての舞踊を思い浮かべるかもしれません。ですが舞踊は、芸術というものが誕生するはるか以前から、人類の歩みとともに営まれてきた長い歴史を持っています。舞踊をそのように少し広くとらえてみると、時代や場所によって様々な表れ方をしてきた舞踊の歴史が、それぞれの社会状況や文化、価値観等を反映していることがわかってきます。
 西洋文化において舞踊は、どのようなものととらえられ、どのような価値観によって特徴づけられてきたのでしょうか。また価値観の境界をめぐる意識とどのようにかかわり、どのように表象されてきたのでしょうか。そして世界中に大きな影響を与えてきた西洋の価値観は、今日どのような普遍性を持つのでしょうか。こうした問題意識のもとで、西洋の文化・社会を特徴づけてきたと思われるいくつかの視点について、舞踊史を通して改めて考えてみたいと思います。
 授業は、概ね時代の流れに沿って進め、一回の講義につき一つのテーマを取り上げる予定です。授業での考察が、みなさんがそれぞれの関心にしたがって(舞踊に限らない)様々な文化を研究していく際の何らかの参考になるようなら幸いです。


■授業で扱うテーマの例   
自然
古典古代
キリスト教
生と死
宮廷
言語
社交
文明への問い
人間と機械
ナショナリズム
アイデンティティ

 

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